【朝起きるときに感じる腰痛の症例②】

*患者データ*

【来院者】30代 女性

【期間】2023年4月~5月

【頻度】2週間に1回

【通院回数】3回

【症状】

2週間前から起床時に腰痛を感じ始め、来院時までに痛みが強くなっており、今は朝起き上がるのが怖いと感じるくらい痛みがある。

最近は日常生活でも腰を捻る動作で痛みが起こり、右の股関節にも軽い痛みを感じている。

【施術と経過】

体を詳しくみていくと、右側の骨盤が捻じれて左回旋している。骨盤の歪みに伴い右股関節にも歪みが生じており、そのズレは右足の踵骨の歪みも関わっていると考えられる。

また反り腰がかなり強く、腰椎の過前弯だけでなく仙骨の前傾角度もおかしくなっており、椎間関節に過度のストレスがかかり痛みを引き起こしている。

右の肋骨下部の可動性が低下しており、そのことにより捻る動作での痛みが生じているのだと考えられる。

(初回)骨盤の捻じれと、仙骨角度と腰椎の過前弯(反り腰)の調整を行い、腰部にかかるストレスを緩和する。右股関節~右足関節のアライメント調整を行い、下肢の安定性を高める。施術後、腰を捻る動作の痛みが軽減される。

(2回目)初回の施術後、痛みの強さはかなり軽減した。起床時に軽い痛みはあるが、動くのが怖く感じる程ではない。骨盤の捻じれ、反り腰の調整、右の肋骨下部の調整を行う。初回に比べ、腰部の筋緊張の低下がみられ、動作の可動域も向上している。

(3回目)痛みはほぼ感じなくなった。骨盤の歪みも安定しており、集中的に通院してもらうのは今回で終了。

【まとめ】

起床時の腰痛を訴えられる場合、腰椎の前弯角度や仙骨の歪みが関係している場合が多い。

今回も反り腰がかなり強く、寝ている時に体圧が分散されず、椎間関節にストレスがかかり痛みの原因になっていた。

骨盤の捻じれが強くみられたが、患者の生活習慣(座り方)に起因するものだった。

座り方のクセを改善してもらうように指導を行い、腰痛の改善に繋がった。

【このページの著者】

著者:岡田 郁(おかだ いく)

鍼灸師・あんまマッサージ指圧師(国家資格)、BRM療法士、側弯トレーナー

大阪市都島区 鍼灸整体サロンよつば 院長

「自律神経を整えて女性のからだを改善するスペシャリスト」

臨床経験15年の経験を活かし、年齢によって変化する女性のからだをサポートする。

肩こり腰痛などの慢性症状から自律神経の悩みまで改善する無痛整体を行う治療家。